どうもTKです。
東海道・山陽新幹線でGWやお盆、年末年始にのぞみ号の自由席を販売しない事が話題になりました。
そんなニュースでふと思い出した幼少期の出来事を・・・
東海道新幹線・山陽新幹線 のぞみ全席指定
2023年9月のプレスリリースでピーク期ののぞみ号自由席を販売しない事を発表した東海道・山陽新幹線
繁忙期には自由席に人が溢れかえり通勤電車さながら立って乗車する乗客もいたりというのが当たり前でした。
今後はそういった光景は見られなくなり、必ず自身の席を確保した人のみが乗車できるようになります。
飛行機では当たり前の事ですが、時期限定とは言え新幹線も遂に・・・という感じですね。
新幹線と893とチップスターと
さて、指定席で思い出した昔話ですが遡る事30年?
恐らく小学生になったばかりの頃だったと思います。
当時兵庫県に住んでいた私と弟(幼稚園)は長期休暇になると母親の実家のある山口県へしばしば子供だけで新幹線に行くのがお決まりとなっていました。
春休みだったと思いますが、いつものように母親に新神戸駅で切符を買ってもらいホームで見送りを受けたのですが、同日は結構ギリギリに乗り込んだのでドアの所で母親に手を振って別れました。
切符に記載の座席へ弟と2人で向かったのですが、座るはずの3列席の窓側に人が座っています。
その風貌が強面(コワモテ)+紫色のスーツという子供ながらに「関わってはいけない人」というのを察し、何度か座席の番号と切符の番号を見比べてみましたが、残念ながらその席が私達兄弟の座る席で間違いが無いようでした。
まだ幼稚園児の弟を連れてデッキへ戻り、持っていた大きなボストンバッグを通路に置き弟にその上に座るように促します。
確か弟には「なぜ座席に座れないのか」「座席に座りたい」という事を何度も言われたような記憶があります。
説明をしても弟には理解できないと思いなんとか言い聞かせてデッキでかなり長い時間を過ごしました。
当時デッキに置いてあった冷水器で水を飲んだりして、時折デッキから客席へ空いていないか確認に行って・・・を繰り返していました。
今思えば自由席に行く事も出来たな・・・と思いますが、そんな知識があるはずもなく・・・
最終的に893屋さんが降りたのは広島駅だったと思います。
私たちが降りる小郡駅(今の新山口駅)まではあと少しですが・・・
やっとの思いで自分たちの席に座る事が出来てほっとしたのを覚えています。
自分自身というよりは弟を座らせることが出来て良かったという思いがほとんどだったと思います。
3列席の窓側と真ん中の席に座って小郡駅でちゃんと降りなきゃな・・・なんて考えながら過ごしていると車内販売のワゴン車がやってきました。
通路側に座っていたサラリーマンが注文をしていましたが、私たちはいつも車内販売を買う事は無くこの日もスルーです。
ワゴン車が去っていった直後に隣に座っているサラリーマンのおじさんから
「よく我慢したね これ食べなさい」
と言ってチップスターを2個渡されました。
「知らない人から物をもらうな」と教育されていたので最初は断ったのですが、弟が「食べたい」と言い出したのでおじさんにお礼を言って頂きました。
特別美味しかった訳では無いし、親の言いつけを破った罪悪感も有ったのですが、893屋さんとトラブルにならずに乗り切った事に改めてほっとして、兄としての達成感のようなものを感じながら食べたチップスターでした。
親の言いつけを破った罪悪感からこの話を親に出来たのは何年も先の事で「そんなの初耳だわ!」と驚いていました(笑)
当時どうすべきだったか
今や笑い話で良い思い出の一つですが、当時もし座りたかったらどうすべきだったか?
やはり車掌さんに言うべきだったんでしょうね。
車掌さんも明らかに堅気でない人相手は嫌でしょうが、それも仕事です笑
今もたまにSNSで指定席のトラブルは見かけたりしますが当事者間で解決出来ないときはやはり車掌さんに助けを求めるのが正解なんじゃないでしょうか?
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